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2002FIFAワールドカップ


目次

はじめに

「ASHIAGE」のエセサッカー解説者、ししょうです。本コラムは私の独断と偏見に満ちてます。より一般的な解説・コラムを見たい人は 朝日新聞2002W杯 でもどうぞ。また、基本的に辛口で文句ばかり垂れてますが、私は日本代表を応援してます。辛口なのは愛情の裏返しとでも思って下さい。

代表選手の中で、お気に入りは小野伸二です。昨年9月に生まれた長男には伸二から一文字貰って「伸司」と名付けました。「司」という字には将来日本代表の司令塔になって欲しいという願いがこめられています。ってどうでもいいことです。すいません。

ちなみに日本代表以外で好きなチームはオランダです。現代サッカーの基本ともなっているトータルフットボールの元祖、魅惑の攻撃サッカーを展開する世界最強のオランダですが、ヨーロッパ予選でまさかの敗退。オランダの出ないワールドカップは正直寂しいものがありました。オランダ代表チームに関する参考サイトとして以下の2つを挙げておきます。

しかしながら、ひいきのチームが出場していなかったとはいえ、やはりワールドカップは素晴らしい大会です。私は地上波で放送された大部分の試合を観戦しました。その中の一部ですが、以下にコラムとして私の感想を述べていきます。


フランスが負けた理由

4年前、フランスは自国開催のワールドカップで、ストライカー不在と言われながらもチーム一丸となって必死に戦って、ワールドカップを手にしたチーム。あの大会で、フランスはワールドカップで勝ち抜くために必要なことを学んだはずやった。

ブラジルとの決勝では、コーナーキックの時にあのドゥンガを突き飛ばして転ばしといてから、走り込んでヘディングを決めたジダン。そう、ワールドカップを勝ち抜くために必要なものとは、泥臭かろうが何だろうが勝つためには何でもやるという精神や。しかしフランスは、4年間「王者」と呼ばれ続けてる内にそのことを忘れてしまったようだ・・・。

ピレスの靭帯断裂、ジダンのケガ。この時点で「めっちゃやばいやんけ!」と気付くべきやった。にも関わらず、開幕戦は横綱相撲をとろうとした。奢る仏は久しからず・・・。

最も大事な初戦で、シュートがバーにあたっても笑うトレゲゼやドフリーのヘディングを外すアンリ。それじゃ勝たれへんのは当たり前や。はっきりいって気合い不足。そんなチームが勝ち進めるほどワールドカップは甘くない。セネガル、ウルグアイ、デンマーク。優勝候補にはならへんけど、それなりに強いチームやで。

対アルゼンチン戦のベッカムのPKは凄かった。「絶対決めたる!」という断固たる思いで放たれたシュート。前回のワールドカップ後、周りからは非難轟々、地獄を見た男の4年間の思いが詰まった1発や。フランスのストライカー達はあーいう思いでボール蹴ってたやろか?

3戦目のジダンは見てて痛々しかった。走られへんのに、無理して出んでもよかったんちゃうか?万全やないジダンが出たところで状況は変わらへん。

まぁ、この反省が生かされれば次のドイツ大会ではまた優勝候補として名前があがるやろ。お疲れさん。


日本−ベルギー戦

初戦やし、多少デフェンシブにやろう。という気持ちは分かる。けど、なんやあのフォーメーションは?

市川は完全に右サイドバック。しかも裏とられても松田は無視。というか手を挙げてオフサイドのアピールするだけ。

小野はフェイエと同じ左サイドのボランチ。ボスフェルト役は戸田(しょぼすぎる・・・)。ナカタの横や前でパスを受ける稲本は、昔で言うところのセンターハーフか。なんでやねん!なんで奴が上がって、伸二が守ってんねん!?このフォーメーションだけにはほんま我慢できへんかった。

まぁ分かってたことやけど、ナカタはマークが厳しい。ナカタにマークが集中する分、伸二や名波(いなかったけど)から、動き回る森島にパス!という状況が作れたらいいと思ってたけど・・・、森島出てへんやん!!!

というわけで、前半オフェンスはいいとこなし。鈴木はボールもらっても自分で出してまうし(しかし、このプレーが後半の得点の布石になろうとは・・・)。せめてシュートうてよ。まぁ、奴の役割は前線からの守備やしなー。相変わらず、相手ディフェンダー蹴りまくる&ジャンピングニーパッド炸裂させてた。イエローもらわずに済んだんはラッキーか?

こういう状況やから仕方なしにデフェンスでボールを廻す。でも最後ボールを蹴るのは何故か松田。訳わかんないとこにフィードしまくってた。お前が蹴んな!伸二に預けろ!せめて中田浩に蹴らせろ!

けど、さすがにあんだけ蹴ってたら、たまにはまともな玉もいくみたいで、一本柳の頭にドンピシャ。落としたとこをナカタがシュート。しかし、ボールはいつものようにバーの上。

それ以外は角度ないとこからの鈴木のシュート。戸田のシュートも1本あったなぁ。 FKで伸二からの横パス。が、戸田はどフリーやのに、焦ってシュート。ボールはいつものようにバーの上。あーあ・・・。「チャンスがあれば絶対おれが決めたる!」って思ってへんプレーヤーはフィールドに立たんといて欲しいわ。まったく・・・。

楢崎のファインセーブが一本あったっけ?前半誉めるのはそれぐらい。まぁ、相手もガンガンには攻めてこなかったから、とりあえず前半は0-0。お互い予定どおりってとこか。

後半、先に点を取ったのはベルギー。やばい、このままズルズル行くかも・・・。 と思った直後、伸二のナイスパスが炸裂した!

相手ディフェンダーは鈴木に蹴られたくなかったのか、ボールの処理にもたつく。前半の下手くそなプレーを見て、どうせ自滅するやろ?という考えがあったのかもしれない。キーパーも飛び出してくる。しかし、ボールに触ったのは鈴木。ここしかないというコースに蹴りこんで、1-1の同点。まぐれでもなんでも、点が入ればOK。

しかしその後、またもトルシエの訳わからん采配。アレックス投入は、まぁよしとしよう。なんで伸二が交代やねん!ここは市川アウトで伸二が右サイドにコンバートやろー。やっぱ調子悪いんかなぁ???そして、投入されたアレックスを生かすという気の利いたことができへん代表チーム。その後しばらくアレックスは無視される。あーあ・・・。

しかし!ここで軌跡が起こる。稲本がドリブルから相手をかわしてシュート!

稲本がボールを持ってペナルティエリアに入った瞬間。 敵も味方も観客も「おいおい何すんねん!」と思ったはず(少なくとも俺はそう思った)。まさか相手をかわしてシュートに行くとは・・・。

相手ディフェンダーは棒立ち。「聞いてないよー(ダチョウ倶楽部上島風)」と後で文句たれてたに違いない。あるいは前半鈴木から受けたチャージがボディブローのように効いていたのかもしれない。けど、まぐれでもなんでも、点が入ればOK。

試合内容は悪いけど、2-1で勝てればええか。と思った俺は甘かった。

ゴール前からの小さいクリアのあと、不用意にラインを上げるのはフラット3が採用されてからの間に身に染みついた悪い癖。

手を挙げてオフサイドのアピールをする市川、松田を追い越して、2列目から走り込んだベルヘイエンが同点ゴール。親善試合のノルウェー戦の時と同じやん!あーあ・・・。

結局ドローで勝ち点1は取ったけど・・・。まともな形で攻められへん。ディフェンスは甘い。日本は決勝トーナメントに行けるんやろか?と心配になった一戦やった。それにしても、変な審判やったなぁ。次はロシア戦。頑張れ!気合いだ!!


ロシア戦

稲本のゴールで日本勝利!

ちなみに、あのプレーは鈴木の隠れたファインプレー。鈴木は右サイドで完全にオフサイドポジション。それにつられてディフェンダーが1人残ってたから、稲本はオフサイドとられずにすんだ(まぁ、偶然やけど・・・)。それから、本人のコメントでは中田浩のパスはミスキックらしい。ほんまはディフェンスラインとキーパーの間を狙ったとか (黙っとけばわからへんのに・・・)。まさに偶然が偶然を呼んだプレー。しかし1点は1点。

でも柳沢のパスは良かった。あと1点自分で決めとけば、マン・オブ・ザマッチやったのにな。チャンスになったのは、あの日一番のナカタのパスやったし、ナカタもアシストがついて、後々気分良く戦えたやろうに・・・。

明神、戸田、伸二の3ボランチっていうシステムには納得してへんけど、まぁベルギー戦に比べれば、中盤でボールをつないでたし、前からのプレスが効いてたし、まぁどっちにしても勝つことが大事。祝!日本初勝利!!!

試合全体では、明神&宮本がよかったかな。あとナカタ。

明神はまさに「右サイドの仕事人」。バランスのとり方、右サイドの守り、パスのつなぎ、松田があがった時のカバーリング。パスミスとかもほとんどなくて完璧やったんちゃう?

あれで、フィジカルが強くて、攻撃参加ができれば波戸も市川も要らんし、海外からオファー来るかも?小野のクリアミスで相手のコーナーキックになるところを、カバーしたところなんか、おもわず「渋い!」って叫んでた。

それから、マスクを装着してパワーアップした宮本。フラット3の前の真ん中のスペースは、戸田1人ではカバーできへん。そこを前へ出てうまく潰してた。安定感は相変わらずないけど。まぁ頑張ってたと思う。

良かったのはこの2人とあとナカタ。試合終盤でのディフェンス。そして味方に檄をとばす姿は、8年前のラモスの姿に一瞬かぶった。これで、ミドルシュートを抑えてくれたら言うことないんやけど。

最後に・・・、伸二!もっと頑張れ!


決勝戦(ブラジル−ドイツ)

ドイツ惜しかった・・・。後半開始早々2回あったチャンス。あのCKを決めてれば・・・。あのFKが決まってれば・・・。

まぁ、でも優勝するチームっていうんは、あーいうところで点がとれるチームってことなんやろう。前回のフランスもブラジルとの決勝は2点ともCKやし。

前半のカーンのプレーはほんま神懸かり的やった。それだけに、1点目は痛かった。 真っ正面のシュートをあんなにはじかなければ・・・。っていうか、あんなところでロナウドにボール奪われるとは・・・。もっと言うと、前の試合でバラックがイエローもらわなければ・・・。ヤンカーが風邪ひかなければ・・・。

まぁ、でも前評判を覆した結果はたいしたもん。イエロー連発のカメルーン戦を制し、パラグアイ、アメリカ、韓国相手にきっちり勝つところはさすが。よくがんばった。それから決勝をワールドカップらしい対戦にした功績は大きい。

それにしても、ブラジルは運がよかった。予選リーグも楽だったし、唯一苦戦したトルコ戦は今大会流行りの誤審?でPKもらってなんとか勝ったし。中国弱かったなー。

ブラジルの決勝Tの相手はベルギー、イングランド、トルコ、ドイツ。イタリア、スウェーデン、カメルーン、セネガルあたりとやってたらどうなってたか?予選リーグでアルゼンチンがこけてなかったら・・・。

イングランドはアルゼンチンに勝って決勝トーナメントに行けただけで満足。って感じやった。強豪国がこけまくってチャンスやったのに・・・。ベッカムかオーウェンが「次は優勝狙う」ってコメントしてたけど、ちょっとなめとんちゃうか?予選でこけないように・・・。

優勝したブラジルについてやけど、まずロナウジーニョは上手かったなぁ。次の大会も楽しみな選手や。一番頑張ったのはリバウドか?地区予選では非難ごうごう。ロナウドはケガでいないし、ロマーリオにおいしいところ持ってかれるし、ペレ、ジーコといった過去の10番と比べられるし・・・。でも本大会、予選共、わりとコンスタントに点とってたのはさすが。

本大会でリバウドは2人の出来の悪い弟分抱えて大変やったと思う。1人は体調100%に見えないし(ペレ曰く70%)、おまけに訳わからん大五郎カットしてくるし。 もう1人はすっごいプレーするけど、顔もめっちゃ変やし、イングランド戦は途中でおらんようになってまうし。決勝2点目をお膳立てしたスルーパスはさすが!まぁ、多分最後のワールドカップ。優勝できてよかったんとちゃう?

あとブラジルで忘れたらあかんのが、GKマルコス。ノイビルのアウトにかけた(今大会流行り?)FKをスーパーセーブ!!!決勝戦で一番よかったプレーやった。あのプレーがなかったら、対スウェーデン戦のアルゼンチンの二の舞になってたかも・・・。


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初版:2003年2月8日、最終更新:2003年2月20日、作成:子匠 ocean1121jp@yahoo.co.jp
http://ashiage.fc2web.com/report/column04.html
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